ローズオットー

1mL
3mL
5mL
10mL
数量:
商品名ローズオットー(Rose otto)
原産国ブルガリア
学名Rosa damascena
抽出部位
抽出法水蒸気蒸留
香りの系統フローラル系
香りの強さ
揮発速度ミドルノート
室内芳香
マッサージ△(肌が弱い方は少なめにご使用ください)
バス△(肌が弱い方は少なめにご使用ください)
香水
蜂蜜のような甘さがある奥深いローズの香り。 冷えると固まりますが、手のひらで包む程度の温度で溶かすことができます。
精油1滴を採取するのに必要な薔薇の花は約200個。 1ヘクタールの薔薇畑で3.5から5トンの花を手で採取しますが、精油は1kgしか採れません。 これが、ブルガリア産ダマスクローズが贅沢である所以です。
緊張している時、ストレスがある時、良く眠れない時にお勧めです。 また、体のバランスが崩れている時もお勧めです。

使用上のご注意

食品添加物としても使われているグレードですが、絶対に飲用はしないでください。
原液を皮膚につけないでください。
お子様の手の届かないところに保管してください。
火気には十分ご注意ください。

精油の女王、ローズオットー。
非常に高価な精油ですが、その理由があります。

ローズオットーアロマオイル・精油プロフィール

ローズは沢山の種類があります。(2万種類以上!)
ローズの抽出方法は、水蒸気蒸留法で採れる精油(エッセンシャルオイル)と溶剤抽出で採れるアブソリュートがあります。
ローズオットーは、ブルガリア産のRosa Damascenaという種類のローズから採った、精油を指します。
Rosa Damascenaの主産地はブルガリアで質が良い精油が採れますが、トルコやモロッコでも採油されています。

ブルガリアのソフィアの約200kmほど東に、80kmほど続くバラの谷といわれる場所で、 300年以上前からローズが栽培されています。
高価な精油ゆえに、様々な場所で栽培が試されたようですが、バラの谷を越える場所は見つかっていません。
この地域は北風が入らず、適度な湿気が保たれているため、バラにとって最高の環境であるといわれています。
5月中旬頃になると、日の出からいっせいに花を摘む人で畑がにぎわいます。
摘む作業は手で丁寧に行われて、袋にまとめられます。
1袋には、約3000個の花が入っており、1袋いっぱいにするのに、3時間程度かかります。




摘んだ花は一箇所に集められ、蒸留器に入れられて、蒸留されます。
この季節は、昼夜を問わず蒸留が続きます。

約2000個(約4kg)の花から、精油は1gしか採れません。
つまり、この2/3袋分の香りが、精油1gに凝縮されている、ということになります。

蒸留したときに出る水は、ローズウォーターとなります。
水に溶けやすい成分(主にフェネチルアルコールという甘い成分)が多いため、 精油とは香りが少し異なっており、やや重めの甘い香りと考えてください。
逆に言うと、精油は、ローズの軽い香り立ちの良い部分が凝縮されたものと考えればよいでしょう。

高い精油ゆえに、偽和されやすい精油の一つですので、注意が必要です。
最も簡単な見分け方の一つは、低温(冷蔵庫程度)で凝固するかどうかです。
固まると本物の可能性が高いですが、しないものは希釈されている可能性があります。

冷蔵庫に保管して固まった精油は、室温でゆっくり溶かすか、手のひらなどで温めて、 完全に溶かしてから使用してください。
香りの劣化の原因となるため、くれぐれも、温めすぎないように注意してください。

当店のバラは、ブルガリアのバラの谷の中でもKazanlakという場所で栽培されています。
Kazanlakでは毎年5月になると、Rose Festivalが開催されます。(写真はお祭りの様子です)
Kazanlakだけでなく、他の産地でもバラ祭りが開催されます。
バラ祭りは、沢山の観光客でにぎわう一大イベントとなっています。




ローズオットーと香水

高い精油ではありますが、香水などを作るときに精油分の1%ぐらい入れるだけでも、十分な効果を与えてくれます。
特に、豪華なフローラルなトップノートには欠かせない精油でしょう。
ミモザ、ネロリ、チュベローズなどの他の花の香りとは良く合いますが、ジャスミンとは特に相性が良いです。
それゆえに、多くの高級なフレグランスにはローズオイルが使われています。

古代ローマの時代から、ローズの香りは抽出されていました。
その頃は、油脂に香りを移した、ポマードの形態で、祝祭や儀式に使われていたようです。
また、その頃から乾燥した花弁は自家製の化粧品に使われていました。
蒸留が始まったのはインドといわれていますが、蒸留法を開発したのはアラビア人のようです。
その名残で、いまだにローズが中東でお菓子やワインなどに使われています。
中世になると、ローズウォターなどがフランスやドイツで使われるようになり、 伝染病やペストに対する薬として、スパイスなどと組み合わせて使われていたようです。
そして、ようやく19世紀になって、ブルガリアで本格的なバラの栽培が始まり、今日に至ります。

バラの花の香りは、その香りの素晴らしさゆえに、研究が進んでいます。
特に、ダマスコン、ダマセノンといった近年発見された成分は、微量しか含まれていないに関わらず、 それだけでも蜂蜜のような甘さを感じるような成分であり、 そういった微量の成分が複雑に絡み合って、バラの香りを形成しています。

しかし、まだまだ分析できていない成分が隠されているのでしょう。
人間が天然のバラの香りを再現できないのは、そういった隠された成分を完全には再現できないからと考えられます。

ローズオットーの働き

心への働き
・ネガティブな気持ちのときに、心を明るく高揚させてくれます。
・緊張やストレスを緩和して、睡眠を促します。

体への働き
・月経の周期を整えてくれます。
・消化器系の強壮効果があります。
・男性の性能力を助けるといわれています。
・血液のめぐりを良くしてくれる働きがあります。

皮膚への働き
・皮膚炎やしっしんの時に。
・皮膚が弱い人(老化した肌、乾燥、硬い肌、敏感肌)の肌を美しく。

注意事項
・通経作用があるため、妊娠中は避けたほうが良いです。

ローズオットーの学術情報

ローズオイルはドーパミンやセロトニンに働きかけることにより、抗不安作用があります。
 (出典:Rev Neurosci. 2010;21(2):141-52)

記憶力の向上に、バラの香りが有効であることがわかっています。
 (出典:Science. 2007 Mar 9;315(5817):1426-9)

ローズオイルはリラックス効果があり、不安を鎮めてくれます。
 (出典:Physiol Behav.2007 Dec 5;92(5):931-8. Epub 2007 Jul 4.)

緊張による、呼吸の数や血圧の上昇を防ぎ、さらにリラックス効果があります。
 (出典:Nat Prod Commun.2009 Feb;4(2):291-6.)

ローズオイルの摂取で、脳内のビタミンA,E,Cなどの低下が抑制されたことから、抗うつ効果が示唆されています。
 (出典:J Nat Med. 2013 Jan;67(1):152-8 doi: 10.1007/s11418-012-0666-7. Epub 2012 Apr8)

ローズオイルには、皮膚ストレスによる副腎皮質ホルモンなどの上昇を抑制し、皮膚バリア機能があります。
 (出典:Biogerontology.2012 Apr;13(2):105-17.doi:10.1007/s10522-011-9357-0.Epub 2011 Sep 18.)

ローズオイルには大腸菌の発育を阻害する働きを持つため、抗菌作用をもっていると思われます。
 (出典:J Basic Microbiol.2010 Feb;50(1):110-4. doi: 10.1002/jobm.200900295.)

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精油をご使用の際はご自身の体調に合わせて、自己責任でご使用ください。
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